「好きなことで生きていきたい。」そう誰もが思うもの。

自分の好きなものがいつか仕事になれば、仕事に熱中してても苦ではない。だからこそ、今の仕事をやめて早くこんな仕事がしたい。なんて考えている人も多いのではないだろうか。

スポーツが好きな人であれば、「サッカー選手」が一番に思い浮かぶだろう。それ以外には、「プロスポーツチーム のスタッフ」や「スポーツ団体の職員」などが思い浮かぶのではないだろうか。

「身近に自分の好きなスポーツチームを応援できる」「好きな選手に会える」など、期待を持ちながら好きなスポーツで働けたらと考えている人も多い。

しかし、人材の多くはプロスポーツチーム で働くことができないという現実がある。

その背景には、様々な課題が山積しているという状況があるためだ。

本記事では、プロスポーツチーム で働きたいと考えている方々に向けて、Jリーグを始めとしたスポーツ団体、各種プロスポーツチーム で働くことがなぜ難しいのか解説していく。

Jリーグなどのプロスポーツビジネスの現状

まずは、プロスポーツの現状を解説していこう。

「22」これは何の数字かお分かりだろうか。

これはJリーグに加入するチームの中で赤字(2016年度)であったチームの数である。J1-J3に所属する53チーム中、実に22チームが赤字という現実に直面しているのである。(2016年度、内訳はJ1が4チーム、J2が11チーム、J3が7チーム)

J1でも、平均の営業利益率が3.2%と低く、非常に経営を急激に向上させることは難しい領域とも見て取れる。

比較的、人気を博しているJリーグであっても、このような状態であるため、他のバスケットボールや実業団チームのバレーボール、その他マイナースポーツでは一層厳しい状態であることは言わずもがなであろう。

また給与面でも、平均20万円が額面でもらえればいい方であるし、ましてやボーナスなどないチームがスタンダードである。

プロスポーツビジネス業界が求める人物像とは?

それではそもそも、どのような人材がプロスポーツチームでは求められているのだろう。

もちろんチームの状況によって細かく変化はするが、大まかにプロスポーツチーム が求めている人材像を解説する。

① 過去にプロスポーツチーム で働いたことがある。

プロスポーツチーム側は、もっとも人材の獲得リスクがないとして、過去にプロスポーツチーム で働くなど同様の経験がある人材を重宝する。

プロスポーツチーム で働いたことがあるという経験は、何より仕事が合わずにやめるといったリスクを回避することができると考えるためだ。

年間20-30億円の売上をあげる中小企業の規模で人材の流動性が高いと経営的側面から非常にリスクが高いとされている。

② IT領域での高度な知見がある

現在、各種プロスポーツチーム は、SNSを始めとしたITツールの導入や活用を進めている。

しかし、運用経験やマーケティングへの知見が充実した人材が不足しており、有効に活用できていないといった現状がある。

また、試合を観戦に来たユーザーのデータを活用した施策の打ち出しや、PDCAを回していく点などまだまだ課題が山積している中で、業務の効率化と合わせて、実施していける高度なITスキルやノウハウは非常に価値が高いと言える。

③ 会社を経営したことがある

あくまで素養の話ではあるが、プロスポーツの現場において、この経営という側面を理解しながらビジネスを進めていくことは、経営者を経験したことがないとできないことも多い。

あくまで、労働者の視点だけでなく、会社としてどういう方法で進めることがベストかを常に考えることができる人材がプロスポーツチーム では特に求められている。

④ スポーツが好きである

長くスポーツの仕事に熱狂できる人材であるには、ほぼ必要となる素養であるだろう。

好きだからこそ頑張れるだけでなく、スポーツを好きだからこそ、その魅力をまだ気づいていない人に向けて、発信することができるのではないだろうか。

⑤ 営業などで特別な経歴や実績がある

スポンサーの獲得は、プロスポーツチームにとって大きな資金源である。また、今後は特に、ただ球技場の看板に会社名を入れてもらうだけでは企業は満足しない。

だからこそ新たな付加価値を創り、スポンサーをさらに獲得していけるような能力がある人材がとりわけ重宝される。

プロスポーツビジネスが直面する課題

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プロスポーツビジネスにおいて、課題を挙げようとするときりがない。

人材不足や、資金不足、ファンとのコミュニケーションやスポンサー企業への価値のリターンなど様々な側面でまだまだ着手仕切れていない課題が山積している。

特に人材の獲得においては、どのチームもできればしたいと思っているものの、なかなか優秀な人材の獲得ができていない現状がある。

人材の募集をかけると、スポーツが好きで、特にそこで働きたいと思っている人材からの応募は非常に多いという。

しかし、その中から本当にチームの経営を劇的に変えてくれるような優秀な人材を獲得できることは稀である。

なぜプロスポーツビジネスは面白いのか

課題は多いといったものの、やはりプロスポーツビジネスは非常に興味深い。

いや面白いビジネスである。人の感動を作れ、それを支える側の立場から創り上げることができる。

地域を盛り上げることができる。また、チームから日本代表が誕生したり、アジアや世界で戦う姿を、間近で見ることができる。

挙げるとキリはないだろう。だからこそ、興味を持つ多くの人にプロスポーツビジネスに飛び込んで欲しいと切に願う。

(編集:Sports Job Journal 編集部)