スポーツ栄養士とは、アスリートやスポーツ選手の栄養や食事に関する知見を通してサポートをおこなう職業です。スポーツ選手のサポートを行うこと以外にも、教育機関、病院で働く場合も多いスポーツ栄養士。平成20年度から公認スポーツ栄養士の認定制度が誕生し、競技者に対して栄養管理業務をおこなっています。

平成29年10月の時点で公認スポーツ栄養士の資格を持つ人は、253名と発表されています。公認スポーツ栄養士の資格を取得するには、講習会に参加し検定試験を受ける必要があります。

それでは、具体的な平均年収や仕事の内容を見ていこう。

平均年収

300万円

職種内容の内訳

・スポーツ選手の栄養士
・スポーツチームの栄養士
・フィットネスクラブの栄養士
・病院のリハビリ栄養士
・スポーツメーカーのサプリ開発
・ジュニアアスリートの栄養士

業務内容

・スポーツ選手の栄養士

1人又は複数の選手と契約して、栄養指導を行う業務です。選手がベストなコンディショニンで試合に臨めるような食事メニューを作成したり、自己管理能力を高めるための栄養教育などを行います。

・スポーツチームの栄養士

プロのスポーツクラブに所属して、総合的な栄養のサポートを行う業務です。監督、コーチ、トレーナーや医療スタッフと連携して栄養面の専門指導をチーム全体に対して行います。

・フィットネスクラブの栄養士

栄養士の資格を持ちながら、フィットネスクラブのスタッフとして働く業務です。パーソナルトレーニングなどで、一般の筋力トレーニングに加えて栄養指導が必要とされる人に対してサポートを行います。

・病院のリハビリ栄養士

勤務する病院のリハビリ患者さんを対象に、競技復帰や日常生活に戻るための食事指導を行う業務です。医師や看護師などの医療チームと共にチームの中心となって患者さんの栄養の管理をします。病院での食事は治療の役割だけでなく、食事をおいしく楽しんで食べてもらうためのアイデアや調理の工夫なども求められます。

・スポーツメーカーのサプリ開発

主にスポーツメーカーに所属して、サプリや栄養ドリンクなどの開発を研究チームと共に行う業務です。サプリにはダイエットや筋力アップ、栄養補助など様々な役割があるため幅広い知識が必要となります。またサプリ開発だけではなく、メーカーが主催する栄養の講演会やセミナーなどの実施も行います。

・ジュニアアスリートの栄養士

幼稚園や小学校、ジュニアアスリート向けに健康的なレシピを考案する業務です。食事の計画から実施、配膳なども行う場合があります。彼らの成長をサポート出来るので、とてもやりがいがあります。

スポーツ栄養士になるには

スポーツ栄養士になるには、下記を満たす必要があります。順を追って説明します。

  1. 管理栄養士の資格を取得していること
  2. 講習を受講する年の4月1日時点で満22歳であること
  3. 日本体育協会と日本栄養士学会に登録

管理栄養士の資格を取得すること

スポーツ栄養士はスポーツする人を食事の栄養の面でサポートをする仕事です。したがって、非常に重要な役割を担っており、パフォーマンスに大きく影響を与えるため、まず管理栄養士の資格をとらなければなりません。管理栄養士の資格を得るためにはまず、栄養士養成施設、または栄養士養成課程のある大学で学び、栄養士の資格を取る必要があります。

その後実務経験と国家試験の合格を経て、ようやく取得することができます。もし高校を卒業する時点で、将来スポーツ栄養士を目指すことを念頭に入れているのであれば、栄養士養成課程のある大学や専門学校を選んでおく必要があります。

日本体育協会の講義に参加し、試験を受験すること

講習は共通科目と専門科目の2種類を2回に分けて実施されています。スポーツ栄養士になるには、スポーツに必要な知識を養うための「スポーツ栄養ベーシックコース」を受講します。講習の例として「トレーニング論」「運動生理学」「スポーツ医学基礎」など合計10科目についての講習と自宅学習をして、筆記試験の合格を目指すことになります。これに合格してようやく、専門科目講習を受講することができるのです。

次に専門科目講習はを受講します。インターンシップを中心とした実地試験で、実際の栄養指導を行ないます。この専門科目の試験にはプレゼンテーションと口頭試問があります。この両方に合格してようやく、スポーツ栄養士の登録資格が与えられます。

スポーツ栄養士の認定は、講習を開始して5年位内に合格しなければならないという厳しいものです。また、もし5年過ぎてしまうと講習からやりなおしになってしまうため、注意してください。

日本体育協会と日本栄養士学会に登録

資格登録を行うには「日本体育協会と日本栄養士学会が認めたもの」である必要があります。管理栄養士の資格を持っている時点で日本栄養士学会から認められているということになり、また日本体育協会の講習会を終了しているなら日本体育協会の認定も受けていることになります。登録の段階まで進めば心配はないと言えるでしょう。

スポーツ栄養士の資格は登録から4年間有効になります。更新するためには、その登録の有効期限が切れるまでに研修を受けて15単位を取ることが義務づけられています。民間資格ではありますが、非常に専門性の高い仕事を証明する資格です。

企業例

・浦和レッズ
・読売ジャイアンツ
・スポーツクラブルネサンス
・コナミスポーツクラブ