近年、様々なスポーツシーンで、ビデオ判定が取り入れられている。

その最たる例が、2018年のロシアワールドカップだ。大会を通して、多くの場面で主審がモニターを確認するシーンを目にしたことだろう。それによって試合の流れが大きく変わり、勝利に結びつくといったケースも多かった。

この誤審が生まれないように、テクノロジーを通して確認することを可能にしたのがホークアイだ。

本記事では、なかなか情報が出回らない同社がどのような会社かを解説していく。

ゴールラインテクノロジーとは

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ゴールラインテクノロジーとは、ボールがゴールしたかどうかを判断する技術のことを言う。世界では、この技術の導入が進んでおり、実際にドイツのブンデスリーガや各種世界大会では導入された事例も挙がっている。

また、このゴールラインテクノロジーのサービスで有名なものが4つほどある。今回紹介するホークアイ、ゴールレフ、カイロス、ゴールコントロール4Dの4つだ。

各々、サービスの強みは違い、低コスト導入が可能なものや、ハイスピードカメラで瞬時に解析を行うものなど、非常に様々である。

ホークアイとは

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『L’Equipe』は同年5月10日に、「国際サッカー連盟(FIFA)は、2018年ワールドカップのゴールラインテクノロジーとしてホークアイと契約した」と報じた。

ホークアイは、主にテニスの際どい判断の際に活用されるなど導入が進んでいるサービスでホークアイ イノベーションズという会社が運営している。

サッカーの場合、ゴール裏やその付近に、6〜8台のハイスピードカメラを設置し、それぞれ違う角度からボールの正確な位置を把握し、映像で瞬時に解析することができる。

ボールがゴールラインを超えると、1秒以内に審判の腕時計に「GOAL」と反映されるため、試合の妨げにならず、審判は瞬時に対応をすることができる。

ホークアイを提供するホークアイイノベーションズ社とは

 

ホークアイ イノベーションズは、もともとイギリスの会社であったが、2011年に日本のソニーが買収を発表している。

ハイスピードカメラなどによる動画解析に強みを持ち、2001年のクリケットの試合、2006年にテニスの試合の電子審判システムの導入などで着実に実績を伸ばしてきた会社である。

イノベーションでスポーツは高度化する?

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2010年、サッカー南アフリカワールドカップにて、世紀の大誤審とも言える判定が行われた。その後も、大会を通して試合の勝利に直結した誤審が続出した。

これを受けて、頑なに機械での判定を拒否していた当時のFIFAも、ゴール判定に関して新技術を導入すると、明言した。

それから7年が経ち、試合の結果に影響を与えうるプレーに関して、ビデオ判定を採用するようになった。そこから誤審という誤審は減少し、試合における差し支えもなく、運営が進んでいる。

試合結果を左右する大事な場面で、イノベーションは大きな力を発揮している。

また、あるチームではトレーニング中に、GPS機能を搭載した機器を装着することによって運動量や、脈拍などが把握でき、怪我を未然に防ぎ、トレーニングメニューの参考にするような施策も行なっている。

このように、様々なスポーツシーンにおいて、テクノロジーのイノベーションがスポーツの高度化を支えている。

選手がより早く、より長く走るために、そして試合に勝つためにテクノロジーの導入が進み、日に日にスポーツに革新を生んでいるのだ。

今後は、選手のような”する側”のためのテクノロジーではなく、試合を楽しむ”見る側”にもイノベーションが頻繁に起こっていくだろう。

会場内でのユーザー体験が様々なテクノロジーを駆使しながら向上し、より楽しめる環境が整えられていくことが大いに考えられる。

2020年、東京五輪までにどのようなイノベーションが起こるだろうか。それが楽しみでならない。

(編集:Sports Job Journal 編集部)